きっと・・・
恋のはじまり…
 そう、あの時 電車中に

忘れてしまったライオン。

私がそれを受取ろうとした時

「RUKAと知り合いだったの?」

彼はそう言ってうつむいた。

RUKA・・・

え?

あの人がRUKA・・・

彼はライオンを握りしめ手を下した。

「付き合ってるとか・・・」

冗談ぽく言った彼に

私はなんにも言えなくて・・・

 さっき あの人は私の震える肩を抱き

一緒に歩いていた。

彼が誤解するのも無理はないから・・・

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