優しくしないで、好きって言って
約束の証
*
ドキドキと心臓がはち切れそうなほど、大きく拍動を刻んでいる。
私は今、自室のベッドの上に座っている。
そしてその左隣には、瑛大も。
他に理由はない。ただ約束の答えを聞くため、だ。
だけど瑛大は、さっきから何も言わなくて。
「……ねぇ。そろそろさ、教えてよ」
この状況に痺れを切らした私は、意を決してその言葉を吐いた。