虹橋の先へ


「……多分、いくつか勘違いしている」



大声を出したのに、レジーは眉ひとつ動かさなかった。
恥ずかしい。
何だか、それすらもお見通しだと言われたみたいだ。



「ロイはともかく、ジェイダは自分の意思とは別にあの王子様に拐われたんだ。最初はな。それまでは、あんたよりずっとお気楽にのほほんと生活してたと思うぞ」



そう。
ジェイダは王子様に拐われてしまった。
祈り子などという、あまりに理不尽な役目から守る為に。



「それに“叔父様”は、きっと、あんたの気持ちを理解している数少ない人間のうちの一人だ。もしかしたら、ジェイダ以上に」

「えっ?」



想像だにしない言葉に、声が裏返ってしまった。
レジーは今、何と言った?
ロイが自分の気持ちを理解していると。
それも、あの優しいジェイダ以上に。







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