エリート役員は空飛ぶ天使を溺愛したくてたまらない
「私は最初から素敵な人だなって思っていましたけど」
「それは俺が君を助けたからだろう」
そうだろうか? きっとそれだけではないはずだ。五十里はその端正な顔立ちといいすらりとした長身といい、誰だってきっと惹かれることだろう。
「最初はそんなのでも構わないよ。君さえイエスと言ってくれたら」
会社の中の階段なのに、熱烈に想いを伝えられて莉桜は赤くなってこくりと頷く。
「よかった。連絡先を教えてくれるか?」
莉桜がメールアプリのIDを伝えると、五十里は胸ポケットからスマートフォンを取り出し、早速登録している。
五十里のスマートフォンに莉桜のアイコンが映し出された。
「これか?」
「あ、そう。これです」
「名前は莉桜か。倉木莉桜だな」
制服についていたネームプレートを読まれたらしい。
「はい」
「名刺を渡しておく」
本気で付き合ってほしいと言われた人に名刺を渡されるのは初めてのことだ。
『五十里重工 経営企画部部長 取締役部長 五十里武尊』
そう言えば取締役と言っていたことを思い出す。
五十里はしばらくスマートフォンでメッセージを打ち込んでいたが後でそれも確認できるだろう。
「それは俺が君を助けたからだろう」
そうだろうか? きっとそれだけではないはずだ。五十里はその端正な顔立ちといいすらりとした長身といい、誰だってきっと惹かれることだろう。
「最初はそんなのでも構わないよ。君さえイエスと言ってくれたら」
会社の中の階段なのに、熱烈に想いを伝えられて莉桜は赤くなってこくりと頷く。
「よかった。連絡先を教えてくれるか?」
莉桜がメールアプリのIDを伝えると、五十里は胸ポケットからスマートフォンを取り出し、早速登録している。
五十里のスマートフォンに莉桜のアイコンが映し出された。
「これか?」
「あ、そう。これです」
「名前は莉桜か。倉木莉桜だな」
制服についていたネームプレートを読まれたらしい。
「はい」
「名刺を渡しておく」
本気で付き合ってほしいと言われた人に名刺を渡されるのは初めてのことだ。
『五十里重工 経営企画部部長 取締役部長 五十里武尊』
そう言えば取締役と言っていたことを思い出す。
五十里はしばらくスマートフォンでメッセージを打ち込んでいたが後でそれも確認できるだろう。