ハイスペ上司の好きなひと
ベッドのスプリング音と紫の甘い声が響き、漸く欲が果てた時には紫は意識を飛ばしていた。
やり過ぎたかと思うが後悔は無い。
目を覚ませばきっと彼女はいつものように幸せだと言いながら笑いかけてくれる。
すうすうと寝息を立てる愛しい額にキスをして、どれだけ見ても飽きない顔を眺める。
「好きだよ、紫。…これからもずっと」
そう囁けば、微かに紫が微笑んだような気がした。
辛く苦しかった恋は終わりを告げ、今はひとえにたった1人の女へと愛を向けている。
そんな幸せを与えてくれた愛しい存在を、もう決して離したりはしない。
誰よりも、何よりも大切な
俺の好きな女の子の名前はーーー
紫、君だけだ。