私たち、幸せに離婚しましょう~クールな脳外科医の激愛は契約妻を逃がさない~
『正規職員が見つかるまで、派遣会社から来てもらいますから、決して無理はしないでくださいね』

 事務長に念を押されたが、給食部門は沙月を歓迎してくれたのもありついつい頑張りすぎた。

 どんなに忙しくても主真の食事だけはきちんと作りたい。

 朝起きる時間を一時間ほど早めた。

 作り置きや途中まで済ませたものを冷凍しておけば、短時間で準備ができる。

 だが、その一時間が意外ときつかった。

 ふわぁーっと欠伸をして首を回す。

(もう少し早く寝ようと思うんだけどね、つい)

 夕べも栄養学と経営の本を見ているうちに日付を超えてしまった。

 このところ四時間から五時間しか寝ていない。もともとしっかり七時間は寝ていたので、体が悲鳴をあげている。

 今日こそしっかり寝ようと心に誓った。

 

「顔色がよくないが、大丈夫か?」

 ハッとして顔を上げると、主真が心配そうにジッと見ている。

「あ、はい。大丈夫です」

「給食部門と経理の掛け持ちは――」

 慌てて首を振る。

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