拳から恋
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校舎に戻った後も、それらしき人は見つからないし、結局、トップ3に接触できずじまいだった。
本当は片っ端から聞いてまわりたいとこなんだけど。
真面目&大人しいという設定が、ちょいとアダになった。
「はぁ、近日中に三人を探してしまいたいのに。情報ゼロ……しかも気配にも気付かなかったし。自分にガッカリする」
項垂れながら新品のローファーを引き摺り、帰路につく。
しかし、さっきから一つ気になってることが。
学校を出てすぐから、今の道をずっとつけてくる足音がするってこと──
どうやらわたしは、このまま安全に帰ることは許されないらしい。