Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
「そんな事ないよ、1年前は自分の事だけ考えてればよかったけどさ、香苗との事を考える事も楽しいよ、今日だって何作ろうかなってワクワクしてスーパー行ったもん(笑)」
「そうね、確かに桔平と一緒にいると楽しい」

先にお風呂に2人で入り夕食を食べて香苗の実家に行く日を選んでいた。

「逆に今の方がいいのかな、忙しくなる前に」
「そうねー」

香苗はスケジュール帳を見る。

「来週なら土日は仕事は入ってないかな、桔平は?」
「俺も大丈夫かな」
「じゃあ来週にしようか、私チケット取るよ」
「任せた(笑)」

桔平はそのまま香苗のマンションに泊まり朝は直接店に出勤した。

社長室に入ると爽平も来たところみたいでパソコンを立ち上げていた。

「爽平」
「ん?」
「来週の土日に秋田に行こうと思ってる」
「あー、挨拶?いいよ、行ってきなよ」

あとさ…とこれからの事を話し、次の週に桔平と香苗は秋田に向かうのだった。


土曜日の朝1番の新幹線に乗り香苗が作ったおにぎりを食べて寄り添って仮眠を取った。
帽子を深く被りマスクをして駅からタクシーで実家の近くで降りて香苗の家に入って行く。

ご両親は喜んで桔平の事を歓迎してくれて、6月の誕生日に籍を入れたい事を話すとありがとうございますと言われた。

昼食は香苗の家で食事をして夜は宿泊予定のホテルで香苗の妹家族に会うことになっている。

実家とは少し距離があってもう姪っ子が保育園が始まってるのでホテルでの食事となったそうだ。

夕方まで時間があるので香苗の母校を見に行く事になった。
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