Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
玄関を開けてリビングに入る。

「遅い…」
「ごめん、仕事してたんだって」
「こんばんは」
「あっ、こんばんは」
「後輩の怜央、いつも助けてくれる」
「いえ、全然」
真綾はじーっと見ていた。
「あー、この間爽平にぃが熱出した時に助けてくれた人ですか?」
「あ、はい」
「桔平にぃが今度お礼にご飯でもって言ってた人だ!」
「あぁ、まぁ、言われましたね」
笑顔になってソファから立ち上がった。

「すぐ温めますね、座っててください」
「真綾、怜央は偏食なんだって、今日は何かな?」
「え?どうして?」
不思議そうな顔をした。
「どうして……と言われても」
「えっと、素材自体が苦手なのか、料理の仕方によっては食べられるのかって事です、アレルギーとか」

怜央は考えていた…
「アレルギーはないです…あまり食に興味がなくて…」

爽平は部屋でラフな服装に着替えてきた。

「真綾、強引だな」
「ごめんなさい、だって、美味しいものを食べたいでしょ?」
「そういえば怜央って食べてるイメージがないな」
「はぁ、めんどくて…仕事中は食べないようにはしてるんです、眠くなるんで、飲み物は取りますけど、弁当貰ったら朝ごはんですね」

ダイニングのものをリビングのテーブルに運んだ。

「怜央さんは一人暮らしですか?」
「はい」
「普通に話して下さい、私の方がだいぶ下なんで(笑)」
「あっ、はい」
怜央は真っ赤になった。

「可愛いだろ?」
「何か恥ずかしいです、俺の方が年下みたいで…妹さん大人っぽいですよね」

「身長あるから年齢より上に見られるよな、話すとガキだよ」
「爽平にぃ、静かに!さぁ食べて下さい、お酒とか飲みますか?」
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