Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
「爽平くんに髪を切ってもらった後、投稿するとね、みんな褒めてくれるの」

どれにしよっかーと自分のスマホの写真と爽平が撮った写真を見直してみる。

僕だって乙葉に褒めてもらいたくて勉強もたくさんして技術も磨いた。
大会に出て賞も貰ったり雑誌にカリスマ美容師と取り上げられると指名の数はどんどん伸びた。

和泉社長からcorolla (コローラ)のヘアメイクを頼まれて仕事をした後の達成感は感動した。
そこからフリーの道を選び頑張っている。

乙葉はきっと僕に幸せを運んでくれる子なんじゃないのかなと大袈裟じゃなく思った。

だってアイドルになると恋人は作れないのはわかっているのに想いを何故伝えてくれたのか…
乙葉は自分の中でけじめをつけるために告白をしたと言ってくれたが僕はこの子にきっと支えられるんじゃないかと直感で思ったのだ。

告白と起業が同時期に重なった事も運命だと思った。

これからの道をお互い進んでいくんだと、ただ、乙葉の方は僕が好きだったということは知らなかったから彼女と別れると言った事も驚いていたが、待っているからと言うと笑って嬉しそうに抱きついてきたのだ。

じっと見ていると写真選んでよ~と笑ってくる。

「全部可愛い(笑)」
「もう、そういう事じゃないでしょ、後ろ姿とかブリーチの写真とかを選んでって言ってるのー」

30分もかかって写真を選び投稿をすると、次々と♡やコメントが届く。

「やっぱり髪を褒められるのって嬉しいね」
「今回のインナーブリーチは少しライブ用に量を増やしたからな」

乙葉は自分のメンバーカラーの水色をインナーカラーに入れているのだ。
そしてゆるふわのツインテールにして水色のリボンを巻く。
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