Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
モデルデビュー

「真綾のモデルデビューだ、社長には許可をもらった」
「何で?いきなりだなぁ」

爽平は真綾のコンテストに向けての場馴れと客の印象、怜央の資格、着付けへの参戦を話した。

「忙しくする社長だな(笑)」
「夏だから浴衣を着せる、動画編集後に配信する」
「仕方ないなあ、残業だぞ(笑)」
「悪いなぁ(笑)」

桔平から連絡をうけた怜央は全身マネキンと浴衣1式を購入した。

店のスタッフルームで練習して欲しいと置きに行き仕事に出かける忙しい日々、3日後に決まった真綾のモデルデビュー、怜央は18時に真綾を家に呼び出していた。

待っているともう着くとLINEが入ってきて、走って帰る怜央の姿

「ハァハァ、ごめん、遅くなった」
「大丈夫」
「また夜に仕事なんだけど今日しか時間取れなくて」

「大変、何時から?」
「えーと1時にここを出る」
急いで家の鍵を開ける。

「夜中!?どんな仕事なの?」
「朝日と一緒に撮るらしい」
「企画が問題だよね」
「仕方ない、冬よりはマシ」
エアコンを入れて部屋をウロウロしながら久しぶりに会った真綾は質問攻めだ。

「桔平にぃは断らないの?」
「桔平さんだからだよ」
「どういうこと?」

「他が断るからうちに来る、その分ギャラ交渉で…営業も上手いんだよな(笑)」
怜央はビニール袋を真綾に渡した。
「シャワーさせてくれ、これ食ってていいから」

そう言うと着替えを持ち階段を降りていった。

「牛丼だ!」

キッチンのローテーブルに牛丼と作ってきただし巻き玉子を並べた。
喜ぶかなぁ…

あっ、飲み物…ごめんなさいといいながら冷蔵庫を開けさせてもらった。
自炊をしないのは知っているからほとんど入ってない。

お茶買ってこよう…
財布だけ持って真綾は玄関を出た。
< 90 / 118 >

この作品をシェア

pagetop