Secret Love 〜カリスマ美容師は幼なじみの年下アイドルを溺愛する〜
悩んでいた時に元々専門時代から可愛がってもらっていた爽平さんにNUAGE(ニュアージュ)を手伝って欲しいと拾ってもらった。

感謝しかない…
ふぅーと深呼吸をした。
外から真綾が歩いて店に入ってきた。

「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ」
「お願いします」

「NUAGEの怜央です、本日お客様の担当をさせていただきます」

「失礼します」とタオルを巻き先にメイクをしあげていく。

「恥ずかしいよ」
怜央にだけ聞こえる小声で言った。
「何で?」
「見られてる」
「あれ?お仕事は?」
「新人モデル(笑)」
「大丈夫、俺も緊張してる」
「ふふっ」

「メイクの完成です」
椅子を回してカメラの方を向く。

「次にヘアアレンジをしていきます」
カーラーを巻きサイドの髪の毛を何かの形にしていく。

「えっ、これって」
「気づいた?」
「見たことある」

「はい、ヘアの完成です、次は浴衣です、奥で長襦袢に着替えてもらいます」

真綾は奥のスタッフルームで長襦袢に着替えた。

「はい、長襦袢を着ると男性着付け師でも直接肌を見る事はないので是非着てみて下さい、タンクトップや短パンでもOKです」

そして猫の浴衣を着せていく。

「はい、完成です、今回は浴衣の柄がネコという事でヘアアレンジは猫耳を作りました、メイクも目を猫のようにしています」

真綾は拍手をくれたのでお辞儀をした。

「苗字行っていいんだっけ?」
怜央が耳元で聞いてくると頷いた。

「これからNUAGEの専属モデルになり本日モデルデビューの狩谷真綾さんでした、ありがとうございました」

怜央も頭を下げた。

すると店のドアが開いた。
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