キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「あの、私に何があったのか……知りたくて、聞いてもいいかな」
「ええ」
真剣な顔している3人に、全く何のことだかわかっていないような夕日くん。
「俺、無関係だからいない方がいい感じだよね。じゃあまたね、玲奈ちゃん。お大事に〜」
バイバイと手を振った夕日くんは、去って行ってしまった。
「私たちは、元々幼なじみなの。理人も、智月も、玲奈も。ずっと四人で遊んでいたわ。って……理人から聞いた方がいいわよね」
喋り始めて、気を遣ってくれたのか瑠美ちゃんはそう言って理人くんと交代した。
「家柄もちがう俺たちが、なんで一緒にいれたのか、それは玲奈のおかげなんだ」
「私のおかげ……?」
みんな、優しい笑みを浮かべてくれているのに、私はちっともピンとこない。
「たまたま、外に智月と出かけた……いや、窮屈な屋敷から脱走した時、玲奈に出会ったんだ。公園で一人でブランコに乗ってた」