キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
だから、ボーッとしながら部屋を出て、ボーッと廊下を歩いていく。


玲奈と俺……付き合ってるんだ……。



「……理人様」

「……なんだ」


歩いていると、メイドに声をかけられてしまった。



「絶対にあの女とは付き合わない方がいいと思います」

「そうですよ!」


どこからか湧いてきた別のメイドもそう言う。


本当に嫌になる、クビになればいいのに。



「私忠告しておきますから!」

「お、おい!」

そう言って二人のメイドは玲奈の方へと行ってしまった。



急いで玲奈の元へ行こうとした時だった。

ガシャンと、窓ガラスが割れるような音がする。それも……俺の、部屋から……。


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