キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
嫌な予感がして、急いで走る。


「玲奈!!」

「り、理人くん!」



メイドを庇うようにして立つ、玲奈がいた。


なんでそんなヤツらをなんて思う暇もない。覆面を被った侵入者と見られる男は、銃のようなものを持っている。


おそらく玲奈一人なら余裕で掻い潜れるこの場だが、メイド二人が邪魔でどうしようもない。


「おい!!動くな!!」



ガタガタと手を振るわせながらこちらに銃口を向けてくる。

これが偽物なのか本当ものなのかによって対応が変わってくるが……。おそらく、偽物だろう。

だって、この男もどうせひいばあ様からの刺客なのだから。

全ては、玲奈を怖気付かせて俺から離れさせるための策略。

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