キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「あっ……!は、はい、理人くんがいなくて……」

「……ああ、そうですか」


智月さんは、一体それどんな感情?と言わんばかりの表情でそう言った。



「今日は、婚約者候補の方と会う日だった気がします……」

「え!そ、そうなんですか!?」

「はい。だから当分帰っては来ないかと……」

「そ、そうですか……」


婚約者候補の人と……そっか、あれ……私たち、付き合ってるから大丈夫だよね。


「今日は休日ですし……玲奈さん、よければ私と出かけませんか?」

「えっ!ち、智月さんとですか?」

「ええ。嫌でしょうか……?」

「いえいえ!行きたいです!智月さんとのことも、思い出したいですし」


そう言うと、智月さんは嬉しそうに微笑んだ。


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