キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。

第9話

あれから、私たちみんなで仲良くプリンを食べたのだった。


そして、次の日。



「おはよう、理人くん」


ぺこりと頭を下げて、部屋の中に入って行った。我ながら、敬語を使わなくていいのかは気になるところだけれど、理人くんは辞めて欲しそうだったし、ここは素直に言うことを聞く。


ゆっくり頭を上げる。返事がなくて少し戸惑いながら辺りをキョロキョロすると、理人くんはいなかった。


「理人くん……?」


一体、どこ行っちゃったんだろう。

も、もしかして誘拐!?


ち、智月さんに確認しなきゃ……!!


あわあわしながら部屋を出ようとすると、ちょうど目の前に智月さんが現れた。


「玲奈さん?どうかされましたか?」






< 124 / 185 >

この作品をシェア

pagetop