キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「!これやります!くまさんのぬいぐるみ、なんだか理人くんに似てる……」


大きめのくまのぬいぐるみが目に入り、プレイすることにした。


「あはは、そうですね。頑張ってください」

「はい!」


正面から見たり、横から覗いたりして確実に掴めるように算段を踏んで行く。

アームを下に下ろし、くまさんを掴んだ。


だけど……


「あっ!お、落ちちゃった……」

「大きいものは取りにくいですからね」

「そうですよね……」


うーん、どうしたらいいかな。


残り900円、いくらたくさんやりたいからといえど、千円には留めておきたい。


「一回、私がやってもいいでしょうか?」

「はい!もちろんです」


智月さんは慣れた手つきでアームを操作していく。

もしかして、クレーンゲーム得意なのかな?


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