キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
智月さんが注文してくれると、カップに入っているアイスを席に座って食べ始めた。



「美味しいですね……!!」

「ふふっ、そうですね。玲奈さん」

「?はい!どうしましたか?」

「俺、玲奈さんのこと結構好きですよ」

「……へ?」


ま、まさか、冗談だよね?

でも、なんでか智月さんが切ない顔をしている。


「もちろん、お友達として、ですけど」

「あはは、そ、そうですよね!」



び、びっくりしたぁ……。



「初恋の人とは、どうなんですか……?」


つい、そう聞いてしまった。


「……フラれてしまったも同然なんです、その方には好きな方がいて」

「そ、そうなんですね……もったいないですね、智月さんみたいな優しくて素敵な人に気づかないなんて」

「……はい、そうですね」


複雑そうな顔をした智月さん。も、もしかして気に触るようなこと言っちゃったかな……?


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