キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。

なんだか、安心する。こうやって、理人くんがそばにいてくれると。

もちろん、どきどきもするけれど……何より、心地が良くて……運命の人って、やっぱり理人くんみたいな人のことをいうのかな。



そんな夢を心の中で踊らせていると、少し重たい表情をさせた理人くんが、口を開いた。


「玲奈」

「ん……？」

「大事な話があるんだ」

「な、なぁに……？」


ものすごく真剣な表情の彼。


「これからもずっと、玲奈と一緒にいたい」

「う、うん……！」

「だから、一緒に俺の家族……いや、ひいばあ様を説得するの、手伝って欲しいんだ」

「……！もちろんだよ、私だってもう理人くんとは離れたくない！！」



ぎゅっと理人くんの手を握りしめて、私も彼のことをそらすことなく見つめた。