キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「ほ、本当!?」

「うん!!全部、全部思い出した!!やった!!」


あまりに嬉しくて理人くんに飛びついてしまった。


ぎゅっと抱きしめあって、私たちは微笑みあった。





そして、数日後。


私たちの正式な婚約が決定し、瞬く間に学園は大騒ぎ。

けど、ちずくんとの誤解も綺麗に解けて、よかった。



私の記憶喪失は、とても都合がよかったらしい。理人くんは婚約者候補がいながら、小さい頃から私のことが大好きで、どうにか引き離そうとしていた時、たまたまわ私の記憶が飛んでしまったのだった。

それを境に、理人くんは引っ越し、離れ離れに。


プロジェクトのため守るというのも、敵は全て理事長の仕業だったとか。


全てがわかって、モヤモヤとスッキリが同時に来たけれど、彼と一緒にいられるようになったんだから、それはもういいんだ。



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