キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
あとからわかったことだけれど、どうやら以前助けたメイドさんたちが、おじいさんを呼んでくれたらしい。

私たちが結ばれるように、助けてくれたんだ。



そんな幸せの中で、私と理人くんはもうしばらくちずくんに会っていなかった。


体調が悪いから休むといい、ポスターが貼られた日から姿を見ていないのだ。


だから私は、ちずくんにプレゼントを用意することにした。


「ということで、瑠美ちゃん……!裁縫教えてください!」

「任せときなさい!」


現在、理人くんが後継のためのお勉強中なので、瑠美ちゃんのお屋敷に行き、刺繍を習っていた。


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