キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。

第三話

瞼が重たくて、まだ上げられない。

だけど、なぜだか寂しい感覚が止まらなくて……手を伸ばしてしまった。

すると、その手が誰かに握られた。 


そのはずみに、目を開けることができた。


「……先輩……?」

「玲奈!!大丈夫か……!?」

「は、はい……ごめんなさい迷惑かけて……」

「そんなのどうだっていいよ……!玲奈が無事なら……」


またまた先輩、そんなこと言ったら勘違いしちゃうってなんて苦笑いを浮かべていると、先輩がまた泣き出しそうな顔をするから思わず頬を撫でてしまった。


< 34 / 185 >

この作品をシェア

pagetop