キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
しゃがみ込んでしまった私の背中に、手を置いてくれた先輩。


「だ、大丈夫……!?」

「は、はい……気にしないでください、たまに、あるんです……」


あれ……いつもと違って、終わらない……。


「せんぱ……」

『玲奈ちゃんが好きだよ』

「玲奈……!!」


どんどん意識が遠のいていく感覚がする。先輩じゃない、誰かが見えて……私のこと、好きだって言ってる。

また、勘違いでもしちゃってるのかなぁ……なんて私は苦笑いをしながら、完全に意識を手放してしまった。


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