キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「ありがとうお嬢さん」

「いえ!では私はこれで」


そう言って部屋を出て行った。

理人くんの家のお風呂はとっても大きい。信じられないぐらい、温泉レベルだ。

だから洗うのも大変。

でも、今日は他のメイドさんたちが数人で洗ってくれていたみたいだ。


お風呂場について、理人くんのタオルを運ぶ。

お風呂場の入り口にタオルを何枚か置いておいた。


「あっ……!お疲れ様です、みなさん」


お風呂を洗ってくれていたメイドさんたちにぺこぺこと頭を下げた。

だけど、全員私のことなんか無視している。

そうだよね、新入りだしこんなもんだよね……。

なんて、そんなことを考えて自分のことを慰めた。


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