キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
トコトコ早歩きで部屋から出て行った。

確かに、上裸でちょっかいかけてきた理人くんも悪いけど、だからって叩いていい理由にはならない。


私、本当にどうしてしまったのだろう。


その後も、バッと朝食を差し出して、前髪を直したいから部屋に戻ると言ってしまった。


現在、部屋にいる。私の仕事は理人くんの護衛。

だから、そばにいなきゃいけない。

なんだか……今の状況が、辛くなってしまった。



「……玲奈さん」

「あっ、秋川さん!?」


自分の部屋の扉を開ける瞬間、秋川さんに名前を呼ばれてしまった。

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