キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
部屋の中に入り、前髪を少し整えた。


そして……私たちはお屋敷を出る。昨日の通り、理人くんの優しいご厚意で、車に乗せてもらった。


だが……。



気まずくて仕方がない……!!


だ、だってっ……理人くんのこと叩いてるんだよ私……!!

あっ……ちゃ、ちゃんと謝らなきゃ……!!



「り、理人く」
「玲奈」


「あっ……!!ご、ごめんなさい、なんでしょうか……!!」


喋ろうとしたら被ってしまい、慌ててぺこぺこと頭を下げた。



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