キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「いや、特になんでもないよ」

「そ、そうですか……?」

「それより、玲奈はどうしたの?」

「あ、あの……昨日は、叩いてしまい本当に申し訳ありませんでした……」


今理人くんの頬を見ると、微かにまだ赤みが残っているように感じる。

綺麗なお顔を、傷つけてしまった……。


「いや、俺こそごめんね。怖かったよね」

「い、いえ……怖かったわけじゃないんです」

「そうなの?」

「はい……理人くんに負ける気は、してませんし……」


ボソッとそういうと、聞こえてしまったのか笑われてしまった。


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