キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「僕のことは夕日って呼んで」

「は、はい……」

「なんで敬語なの?」

「な、なんとなく……です」

「ふーん」


ジーッとこちらを見つめられる。

その美しい視線が、女子からの反感を買っていることなんて彼は気づいてもいないのだろうと、涙が出そうになった。


「ねぇ、お昼一緒に食べない?」

「えっ……ああ……」


確かに、理人くんにまた誘われたりした時……今は、断りたいから口実としてはとてもいいかもしれない。


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