キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「は、はい、食べ、ます」

「!ほんと?」

「はい……」

「わかった。じゃあお昼になったら屋上行くね」

「はい」


この人もお昼屋上派なんだなぁ。

ミルクティー色の、猫っ毛の浅野さんは理人くんとは全然違うと思った。

見た目ではなく……中身で、そう思ったんだろうけれど。



「じゃあ授業始まるぞー」


先生の声がする。

また、お隣の夕日くんに声をかけられた。


「ねぇ、玲奈ちゃん」

「は、はい……?」

「教科書ないから見せて」

「えっ……?わ、わかりました」


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