キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
そんな会話を最後に、私たちは昼休みを迎える。


「じゃあ、行こっか」

「はい」


一緒にお弁当を持ち、屋上へと向かった。





歩いている途中、とても視線を集めてしまった気がする。

女の子はもちろん、男の子もどうしてあんなイケメンと桃宮が一緒に歩いてんだって、きっと不思議に思っていただろう。

案の定、理人くんから来ていた一緒にお昼を食べようという連絡にはNOと返しておいた。

申し訳ないけど、このモヤモヤの正体を知るまで、あなたと一緒にいたくない。苦しいから。



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