キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
ガチャリと少し重たい屋上の扉を開けて、外の景色がよく見える位置のベンチに一緒に座った。


「玲奈ちゃんって意外とがっつり食べるんだね?」


私のお弁当を見るなり、そんなことを言ってきた夕日くん。


「悪かったですね」

「ううん、僕好きだよ。いっぱい食べる子」

「へー」



パクパクと、夕日くんのことを気にせずお弁当を食べ進める。


「それ玲奈ちゃんが作ってるの?」

「はい、一応」

「へ〜すごいね!料理できる子羨ましいなぁ」

「夕日くんは料理とかしないんですか?」

「うん。使用人が使ってくれるからねぇ〜っていうか、そろそろ敬語やめてよ!」



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