キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「……わかりました」


まぁ、同級生だしぶっちゃけ面倒くさいからいっかとタメ口にすることにした。


「ねぇ、玲奈ちゃんのこともっと知りたいんだけど、質問してもいーい?」

「う、うん……ちょっとなら」

「ふふっ、ありがとう」


子犬がおやつをもらうときのように、愛らしく嬉しそうな笑顔を浮かべた夕日くんに、少しときめいてしまった気がする。


やっぱり私は、イケメンに弱いんだ……。



「誕生日は?」

「5月2日」

「兄弟とかいるの?」

「うん、6人兄弟」

「へぇ〜めっちゃいるんだね」

「うん……だから、あんまり裕福じゃないんだ」


へぇーとどうでもよさそうに相槌を打ってきた夕日くん。先ほど言っていた通りとんでもないお金持ちそうだし、私とは住む世界がちがうんだなって。


< 73 / 185 >

この作品をシェア

pagetop