キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「アイツ……?ああ、夕日くんなら、一緒にお弁当食べたいからって……」

「……玲奈」

「はい……?」


今、どんな言葉を出すのが正解なのか全くわからない。

ただ、自分の気持ちを溢れさせてしまったら、彼女を傷つけてしまう気がして仕方がないんだ。


「……」

「り、理人くん……?」

「ごめん、なんでもない」

「っ……」


つくづく自分が情けないと思った。こんなヤツが、玲奈の隣にいていいのかも、わからなくなりそうだ。



< 82 / 185 >

この作品をシェア

pagetop