キラキラ王子様は最強女子にご執心らしい。
「……玲奈、あんまりそういう顔したらいけないよ。勘違いしちゃうから」

「か、勘違い……?」

「うん、玲奈が俺のこと好きになってくれたんじゃないかって思っちゃう」


そう言った瞬間、俺の胸を押して離れて、シュタッと地面に着地した彼女は、ものすごいスピードで走って行ってしまった。


……やっと、見つけたのに。


本当に、あんな反応されると勘違いしそうになる。

玲奈は、いつだって俺になんか興味ないって、わかってるのに。

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