恋と首輪
蓮side
「あー終わった」
今何時だ、と時計を見ると昼の2時。
みゆと仕事を分担したせいか、早く終わった。
パソコンの打ちっぱなしで、疲れた肩を回す。
みゆを見てみてると、もう終わってたのか、そのまま横になって寝ていた。
「あーあー、風邪ひくじゃん」
俺は、机に常備されてるブランケットを持って可愛い彼女にかける。
まさかみゆが来てくれるなんて思ってなかったから、相当びっくりした。
理性なんか抑えてる余裕なかったし。
パソコンを見ると、さっき頼んだ仕事が丁寧にまとめてあった。
「うわ、完璧…」
これをあの短時間で…。
すげえな、やっぱ。
蒼司兄さんも、忙しい時は仕事はほぼみゆに手伝ってもらってるって言ってたし。
学校にいきながら、いつやってるんだろう。
単純に、尊敬する。
そんな1週間ぶりの彼女は、目の下にくまができててちょっと痩せた気がする。
「俺のせいだよな」
電話はしてたけど、その度に俺の心配ばっかりしてたから。
彼女を知れば知るほど、ハマっていく。
こんなの初めてだ。
俺は寝てる彼女に、口付ける。
ああ、俺も眠くなってきた。
横になってみゆの頭の下に、腕を入れ込んだ俺は、
彼女を抱きしめるように、そのまま目を閉じた。