恋と首輪
余韻


無事沖縄旅行?も終わり、いつもの日常に戻っていた。

タガを外した蓮に朝まで抱かれ、
私の足腰が立たずに結局帰れなくなり、2泊したのだった。

にしても、あの時の蓮はすごかった…

「……ッ…」

やばい、思い出すだけで顔が…


「というわけで、このクラスの今年の文化祭は猫耳メイドカフェに決まりました〜!」


え?
なにそれ


「ちょ、ちょっと待って!」
「どうかした?みゆ様」
「猫耳メイド?ってなに?誰がするの」
「キャストは黒板に書いてある人!残りは全員裏方!」

指された黒板を見ると、しっかりといちばん上に"月宮みゆ"の文字。

冗談じゃない。
猫耳メイドなんて蓮に知られたらどうなることか…

「あの、今からでも裏方に…」
「えー無理だよ!もう決まっちゃったし。てか、みゆ様なんも聞いてなかったの?」
「ゔっ…てか、私がしても多分似合わな…」

「何言ってるの!!!」
私の言葉に興奮した同級生が私の肩を揺さぶる。

「みゆ様どっちかって言ったら大人しめの顔でしょ?でも私はわかる。絶対にメイク映えする!!だから私が絶対プロデュースしたいの!!!」
「ぷ、プロデュース?」
ん?これなんか個人的感情入ってない?
私選ばれたのこれ絶対この子の個人的なやつだよね。

「はあ、もったいない。安心して!私がもっと蓮様を惚れさせるようにしてあげる!」
いや、そんなことしてたらむしろ怒られそうなんですけど。

「髪も綺麗だし〜、巻いて下ろすだけでよさそう!」
「いや、長さあるからツインテールでしょ!」
とはいえ、女の子たちがキラキラした目で私を見るこの状況…。
数ヶ月前、教科書に落書きされてたとは思えない。

正直、少し嬉しい。
同性の友達なんて、いなかったから。

よし、蓮に怒られるなんて関係ない!
今この女の子たちの期待を裏切るわけにはいかない!

まあ、最近ずっと会社だし、文化祭の話なんてしなければバレないでしょ。

と、甘く見ていた私が間違いだった。


文化祭当日


「みゆ、何その格好」
「え!蓮!?何でここにいるの!?」


早速バレたー。

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