私たちの恋風は、春を告げる
冬紀は驚いたように、振り払われた手を見つめていた。
枯れ枝のようになってしまった、私の腕。
冬紀は力をいれて掴んだつもりはなかったのだろうけど、少しだけ痛みを感じた。
変わり果てた自分に、触れてほしくなかった。
何を思われるのかが、すごく怖かった。
「……ごめん。体しんどいから、部屋戻る」
久しぶりに大きな声を出したせいか、体から一気に力が抜けて、前にこけそうになる。
そんな体を支えたのは、冬紀だった。