私たちの恋風は、春を告げる
「そっか。…ま、そうだよね」
私は窓の外に目をやる。
空は今にも雪が降って来そうなくらい、暗い雲が覆っていた。
もうずっと外には出ていない。
前まで苦手だった冬の寒さや雪が、今ではどこか恋しい。
「冬紀は…なんで病院にいたの?」
「……親戚の見舞い……」
「………そう」
大きな病院だから知り合いがいてもおかしくはないけど、このタイミングで冬紀と会ってしまうのは予想外だった。