私たちの恋風は、春を告げる
「あ…もうこんな時間…あと15分くらいしたら、夕食の配膳始まるんだ。病院って夕食の時間結構早いから」
すっかり話に夢中になった私は壁にかかった時計を見た。
「あ……そっか。ごめん、こんな時間まで」
「ううん。私、すっごい楽しかったよ。学校に戻れたみたい」
そんな会話をしていると、冬紀が戻ってきた。
「咲茉、もうすぐ夕食の時間なんだって。あたしたちも、今日はもう帰ろう」
「……ああ」
「咲茉」
美波が、私の手をぎゅっと握った。