私たちの恋風は、春を告げる


「腫瘍の大きさや進行の速さからして、3ヶ月もつかもたないかぐらいだと…」


3ヶ月……


3ヶ月後は、15歳になる誕生日がある。


それまで、生きていないかもしれない……


仮の余命宣告だとしても、"3ヶ月"という先生の言葉は、今までにないくらい鋭い凶器として、胸をえぐってくる。

"死ぬ"…そう思ったとき、不意に私の脳裏にはお母さんや、美波、それに冬紀ーーーー私にとって大切な人の姿がよぎった。


……まだ、死にたくない…

効かない可能性があってもいい。

少しでも生きれる可能性が残っているなら、それで十分…そう思った。

「抗がん剤の治療をするとしたら、いつからできるんですか?」





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