果実と恋のバスケット
「そろそろ時間ですし、帰りましょうか…」
「うん、そうだね!パフェの盛り付けもしないと!」
私が明るく歩き出すと、ブドウくんはその後ろをついてくる。
あっ、そういえば…!
「ブドウくん、迷子になっちゃうよね!はい、手!」
私が左手を差し出すと、ブドウくんは驚いたように目を丸くして、それから私の手を握るのではなく、私の頭を撫でた。
「…ありがとうございます、アンズさん。あなたはもしかしたら、私にとって大切な人なのかもしれませんね」
「…えっ?」
「なんでもありませんよ。帰りましょうか」