果実と恋のバスケット








ブドウくんの体温は、行きと違っていつものように冷たい。




私の手ばかりが、熱を持っている気がした。









…もう、ブドウくんってば…!


ああいうのは、好きな人にかける言葉みたいなものだと思うんだけどなぁ…!





私はブドウくんに少し恨めしいような感情を持ちながら、手を繋いで家への道を歩いた。









* * *




< 278 / 539 >

この作品をシェア

pagetop