果実と恋のバスケット
有名になったのは、お父さんたちのお菓子が美味しいから。
接客も丁寧にして、クレームが来ないように一生懸命対応して…ものすごく、頑張っていたのを、私は身近で見ていた。
その言葉だけは、許せない。
私は意を決してドアを開ける。
「あの…」
「あれ、三囲さん!」
中で喋っていた女の子3人が一斉にこちらを向く。
あまりクラスでも話したことのない人たちで、握った手のひらがじんわりと汗をかく。