果実と恋のバスケット




胸の奥で、その言葉はずっと鳴り続けている。





麻痺した頭が、理解するのを拒否する。




それでも否応なしに、それは入り込んできた。




「イチゴかブドウと付き合う可能性が、万が一にもある…?」






はっと顔を上げる。


自分が無意識に言ったのかと思ったが、どうやらレモンが言っていたみたいだ。




俺達は兄弟だから、声までそっくりなんだな、と思う。

ああ、また現実逃避だ。





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