果実と恋のバスケット



レモンはなぜか曇った表情をしている。


らしくないな、お前らしくない顔。





レモンは俺に言葉をぶつけるようにして話を続けた。






「お前ばっかずるい!ミカンばっかずるい!ミカンばっかみんなに見られて、オレはいっつも添え物扱いだった!」




レモンは叫ぶ。





でも、お前はお前で、俺のいないときにもなにかやってただろ?




そう口を開きかけたときだった。






< 505 / 539 >

この作品をシェア

pagetop