巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
「ちょっと、榊さん! ちゃんと話を聞いているの!?」

「え? あ、はい!」


 しまった。つい考え込んじゃってたけど、まだ鍋島先生のお説教の最中だった。

 慌てて背筋を伸ばした私に、校長先生がまたヘルプしてくれた。


「あんなことがあったのだからショックも大きいのでしょう。鍋島先生は榊さんや生徒たちの心のケアをお願いします。頼みましたよ?」

「……はい。わかりました」


 心のケアをしろと言われてこれ以上怒鳴るわけにもいかず、鍋島先生は私をしぶしぶ解放してくれた。

 深々とおじぎをして校長室から退出したら、志狼君たちが廊下で待ち構えていた。


「由巫、だいじょうぶだったか!?」

「うん。みんなのことはバレてないから安心してね」

「そうじゃなくて、先生にイジメられなかったか!?」

「平気だよ。心配してくれてありがとうね。さあ、教室に戻ろう」
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