巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
みんなで教室に向かいながら、話すことはやっぱり十二支探しのことだ。
「残りのみんなは、どこにおるんやろなあ」
「なぜ姿を現さぬのじゃろうな」
そこなんだよね。
志狼君たちはファンクラブが結成されるほど話題になってるし、晴牛君の大食いや、春馬君のエレガントキャラは大注目だし。
ガス漏れ騒ぎもあったんだから、仲間がこの学校にいるならピンときて姿を現しそうなもんだけど。
「もっと、あいつらの注意を引くような出来事が必要なのかもな」
「注意を引く……。あ、そうだ!」
私は両手をパンと打ち鳴らした。
あるじゃん! めっちゃ注意を引く出来事!
「学園祭があるじゃん!」
うちの学校の学園祭は、各学年が出し物を披露して競い合う。
今年の一年生の出し物は『桃太郎』の劇だ。
どの学年も、かなり本気出して勝利を目指してるから、劇にみんなで出演すれば嫌でも全校から注目される!
「おお、桃太郎かあ! なつかしいな!」
「え? なつかしい?」
志狼君、まさか桃太郎と知り合い、とか?
いやいや、まさか。だってあれは、ただのおとぎ話……。
「あの話に出てくる犬って、俺だもん」
けろっとした顔で言われて、私は顎が外れるほど驚いた。
「志狼君が桃太郎のお供をしたの!?」
「おう。ちなみに猿は慧申な。キジも十二支の酉だったんだ」
「我らの神が、桃太郎から鬼退治の手助けを頼まれたのじゃよ」
「そうそう。で、期間限定で志狼たちが貸し出されたんや」
「残りのみんなは、どこにおるんやろなあ」
「なぜ姿を現さぬのじゃろうな」
そこなんだよね。
志狼君たちはファンクラブが結成されるほど話題になってるし、晴牛君の大食いや、春馬君のエレガントキャラは大注目だし。
ガス漏れ騒ぎもあったんだから、仲間がこの学校にいるならピンときて姿を現しそうなもんだけど。
「もっと、あいつらの注意を引くような出来事が必要なのかもな」
「注意を引く……。あ、そうだ!」
私は両手をパンと打ち鳴らした。
あるじゃん! めっちゃ注意を引く出来事!
「学園祭があるじゃん!」
うちの学校の学園祭は、各学年が出し物を披露して競い合う。
今年の一年生の出し物は『桃太郎』の劇だ。
どの学年も、かなり本気出して勝利を目指してるから、劇にみんなで出演すれば嫌でも全校から注目される!
「おお、桃太郎かあ! なつかしいな!」
「え? なつかしい?」
志狼君、まさか桃太郎と知り合い、とか?
いやいや、まさか。だってあれは、ただのおとぎ話……。
「あの話に出てくる犬って、俺だもん」
けろっとした顔で言われて、私は顎が外れるほど驚いた。
「志狼君が桃太郎のお供をしたの!?」
「おう。ちなみに猿は慧申な。キジも十二支の酉だったんだ」
「我らの神が、桃太郎から鬼退治の手助けを頼まれたのじゃよ」
「そうそう。で、期間限定で志狼たちが貸し出されたんや」