巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
 白髪のカツラや付けヒゲをつけた宙太君と龍生君がステージに現れたとたん、女子たちから黄色い大歓声があがる。


「キャー! 宙太君、似合ってる!」

「龍生君、こっち向いて!」


 すっかりアイドルのステージみたいなノリと勢いで、お芝居が進んでいった。


「それじゃ、おじーさん。お洗濯をお願いします」

「おばーさんや。洗濯は女のおばーさんの仕事じゃろう?」

「あら、その考えは古いわ~。いまどき夫婦の家事は平等! 私は芝刈りの方が得意なのよ!」


 そんなセリフに会場が湧く。

 春菜のアイディアで、ジェンダーフリーを前面に出した内容になったんだ。

 桃から生まれたのが桃太郎じゃなかったりね。


「おぎゃあ、おぎゃあ! 桃から生まれた桃姫でーす!」

「んまあ、これは元気な女の子ねえ!」

「きっと明るくたくましい子に育つじゃろう」


 桃姫である私が、金太郎ばりに山の熊と相撲をしたり、大木をなぎ倒したり。

 お供の三匹が登場すると、観客全員がまた大喜びだ。


「なにあれ! めっちゃかわいいー!」

「きびだんご受け取って踊ってるー!」


 クルクルとダンスしながら観客に愛想(あいそう)を振りまく三人……いや、三匹。

 志狼君と鷹臣君はともかく、慧申君がどんな顔して踊っているのかちょっと見てみたい気もする。
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