巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!
「落ち着け、龍生!」

「あかんて! 今の虎太郎はこの絵の登場人物なんやから、額縁や絵を壊したら虎太郎も壊れてしまうかもしれへんやろ!」


 悔しそうに顔を(ゆが)めた龍生君が、額縁からヒョイと顔を出した屏風覗きを睨みながら叫んだ。


「ならば、我をこの絵の中に入れよ!」

「りゅ、龍生君⁉︎ なにを言っているの!?」

「絵に手出しができぬのなら、これしか方法はあるまい! 屏風覗きよ、さっさとせい!」

「望むところだ。願ったり叶ったり!」
 

 屏風覗きがうれしそうに高笑いをした。

 それを合図のように絵の中心に大きな黒い染みが浮き出して、グルグルと渦を巻きだした。

 ああ! 渦が生き物みたいに広がって、龍生君の体を飲み込んでいく!


「龍生!」


 龍生君の体を必死に引っ張っていた志狼君と宙太君も、みるみると渦の中に引き込まれていく。

 私も三人を助けようと飛びついたけれど、あっさりと絵の中に引きずり込まれてしまった……。






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